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[No6] 六角穴付ボルトや10.9六角ボルトの表面は一般的に黒色ですが、どの様な処理をしているのですか?

それは酸化鉄皮膜であり、黒色酸化皮膜と言います。一般的には下記の3種類が使用されております。皮膜は厚いほど耐食性はありますが、一般的に1μ〜2μ程度であり多孔質な皮膜であり、処理後には防錆油を塗布する事により、通常の屋内環境に対応した耐食性を確保させています。市販品においては、下記のテンパーカラーがコストの面からも多く使用されている様です。

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※黒色酸化皮膜を処理したボルト等で表面が赤茶色のさびに見えるものがありますが、これも酸化鉄の一種であり乾燥状態あるいは防錆油が塗布された状態ではさびに進展する事はありませんが、さびは酸素と水分にて発生しますので、管理方法や使用環境も重要です。

※時折、上記の黒染処理の事をパーカー処理と記載された図面等を見かけますが、パーカーとはパーカーライジングの事で別物です。燐酸塩処理と呼ばれており、皮膜の主成分は燐酸亜鉛や燐酸マンガンです。色も黒や灰色をしています。防錆や塗装の下地の目的に処理される事が多い様です。  

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